2010年9月1日水曜日

トヨタ自動車の販売戦略

トヨタ自動車の販売戦略は有名だと思います。どんな販売戦略が展開されているのかと言うと、アメリカGM流の販売方法を取り入れた形で、トヨタ自動車の創業当初から販売網を早めに整備していこうと全国の地場資本に協力を要請してきていたそうです。そして車種が大型化になってきた事を受けて、中間車種を開発しようと力を入れる様になってきました。例えばカローラはパブリカとコロナの中間車種になりますし、マークIIはコロナとクラウンの中間車種になります。それを繰り返していき、パブリカからクラウンまでのピラミッド型商品体系が確立していったのです。

何故、この様な販売戦略、商品体制を確立していったのかと言うと、当時のサラリーマン制度が背景にある様です。今ではあまり無くなった終身雇用、年功序列と言った制度があり、サラリーマンは毎年の昇給に加えて昇進も約束されていた時代が有りました。昇給や昇進に伴って上位モデルに買い替えられる様に促していきたかったのです。

更に販売戦略としては1999年にコンパクトカーのヴィッツを発売させて、衰退状態だったコンパクトカー市場を復活させるきっかけ作りをしました。そう言う事からもトヨタの車は幅広い年代層に指示される様な車種を取り揃えていきました。ヴィッツはその先駆けとなった車種と言えるのではないでしょうか。この様にどの年代の方にも提供出来る様な車種を用意出来るのがトヨタ自動車の販売戦略なのです。


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