2010年9月1日水曜日

トヨタの思想

トヨタ自動車の有名な言葉として「80点主義」と言う思想があるそうです。100点じゃないところが不思議ですが、80点の出来栄えでいいやと言う考えからきているものではないと言う事は覚えておきましょう。この思想を考えだしたのは初代カローラを開発した長谷川氏だそうで、元々はパブリカと言う車が販売不振に陥った所から考え出された思想になります。

思想の元となったパブリカと言う車は、トヨタ自動車が大衆向けに大量生産出来る様に作られた車だそうです。開発自体には6年もの歳月を費やした様ですが、実用性を追求しすぎて売れなかった様なのです。実用性だけとしていたので、ヒーターやラジオも付いていないただの動くだけの車と言う感じだったそうで、売れないのもわかる様な気がします。そこでヒーターやラジオを付けて再発売した所、販売不振は解消され業績は上がったそうです。この事を受けてカローラを造る時には実用性だけでなく、必要なものは全て付けてあげようと言う思想に変わったそうで、この時100点にしてしまうと何かに特化して作ってしまうので、特化したところが無いけど必要なものは全て付いてるよと言う正に80点主義を実現させたのです。

私達が知っている所では、カーナビが有りますよね。カーナビも今ではどの車にも付いていますが、トヨタ自動車がいち早くカーナビを取り入れるラインナップ車種を広げたので、コンパクトカーがまるで高級車並のフル装備となっています。今はもっと装備も充実していますので80点主義どころではないかもしれませんが、基本は80点主義と言う思想で開発されている様です。


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